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●「友引」とは?
カレンダーに「友引」「先勝」「先負」「仏滅」「赤口」「大安」など表記されているのを見たことがあると思います。これらは「六曜」と呼ばれ、もともと中国で誕生し、「時間」を区切る際に使われていた考え方です。日本に伝承されたのは鎌倉時代ごろからと言われ、はじめは時間の吉凶を占う指標として用いられていたそうです。明治時代に入り、暦の改正により現代のような「日」の吉凶を占う指標になってきています。冠婚葬祭の日を決める際には「友引」かどうかを必ずと言っていいほど確認されており、「友引」の日は葬儀を避ける慣習があります。現在でもカレンダーや手帳などによく記載され活用されています。
六曜の中のひとつとして今回取り上げた「友引」でありますが、本来は「ともびき」とは、「友引」ではなく「共引」の漢字を使われていたそうです。すべてにおいて決着がつかない引き分けの日の意味であり、これが「共引」と言われていた理由です。時代の流れからいつしか「友引」と表記することが主流となり、本来の意味と変わってきてしまったようです。
●友引に葬儀をしてはいけないのか?
「友引」には、文字で表わしているように「友人を引き込む日」と言われています。結婚式などの祝い事や入籍、建築、契約締結の際などでは縁起の良い日とされます。しかしその一方で、葬儀やお見舞いには向かない日とも言われています。「亡くなった方が親しかった人をあの世に引き連れていく」という考えから「友引」を避ける慣習となりました。そのため、葬儀は友引以外の日に行なうことが通例となっています。
●友引にお通夜をしていいのか?
葬儀は友引を避けるのは全国的な慣習でありますが、ある地域では、お通夜は友引に行なう方がいいとも云われている地域もあるそうです。なぜ通夜はいいと云われるのでしょうか。その理由として通夜は「故人を偲ぶ日」という意味合いがあるからだそうです。そういう意味では、「友引」の通夜で故人様を偲び、翌日に告別式葬儀を行うように設定することも良い考え方と言えるでしょう。
●家族葬であれば友引に葬儀をしていいの?
最近では、会葬者を限定した「家族葬」が増えてきています。家族だけの家族葬であれば、友人は参列しないことになります。「家族だけなら友人は参列しないから「友引」でもいいのでは?」と考えられる方もいらっしゃるかもしれません。実際に「友引」の日は、どのような形式の葬儀も行うことはないため、家族葬であっても「友引」の葬儀を避けています。また、飯田市下伊那地域でのすべての火葬場は、友引の日に一斉休館となっておりますので「友引」を避けて葬儀日程を決めた方がスムーズかと思います。
●友引の日にしていいことは何?
四十九日や三周忌、墓参り、お見舞いなどは「友引」の日に行うことに関して特に問題はありません。しかし、お見舞いに行かれる場合は、相手が縁起を気にされる方もいらっしゃるかもしれませんので、他の日に変えられるのであれば避けた方が無難と言えます。
●葬儀に関することならアイホールいとう
私たちアイホールいとうは、飯田市にある葬儀社です。昭和2年に創業し飯田市と下伊那郡の葬儀をサポートして参りました。お葬儀に関するお悩みは、私たちが解決させていただきます。飯田市下伊那地域のこと、寺院神官・宗教家についてのご相談もお任せください。ご不安なこと・お悩みのことであれば遠慮なく、お気軽にお問い合わせください。